火星の地上、シチノコの森

遠くの空で雷が鳴っている

サーカス物語

 

自分は絵にならない。自分は華が足りない。

その前に実力が、実績が、足りないものだらけだ。

自分に関して語ることなんて、何もないけれど、

どうして自分は誰かの作ったトラックの上で、詩の朗読なんかを

したことがないのか、何かに惹かれていくようにギターと歌がやりたいのか

不思議に思う。

昨日、テレビで見たんだけど、竹は120年に一度花を一斉に、全国で同時に咲かせて

一斉に枯れるらしい。それが次は2090年だという。

自分はその頃まで生きているだろうか。明日のことだってわからない。

私は、相手のことも、誰かのことも、自分のことも、あまりよくわからない。

一番わかると、口では言えるのは、親しい友達かも。

でもそれもわかったふりしてるのかもしれない。多分そうだ。バカだ。

 

ルンルン・バカという曲を作ろうとしたことがあるが、まだできてないんだけど。

 

世の中は本当に目に見えない流れや波や、意識、思いで溢れている。

不思議なことがたくさんあるのに、浅はかな僕らがいくら集まって文明を作ったところで

宇宙何億光年の歴史には歯が立たない。

一本の足元の草のことだって、本当は一生かかっても理解し得ないのだろう。

 

遠くで貨物列車の走る音が聞こえる。

府中街道の横の線路から響いてくる、のだ。