火星の地上、シチノコの森

遠くの空で雷が鳴っている

バカの道

 

まるで自分の心をうつしだしたかのような曇天の空。はやく今日という1日が終わればいいのにと今日を早送りしたくなる

そんなこと考える日は何をやってもうまくはいかない。全てうまくいかない前提だからチャリで走っていて曲がり角の旅に車や高速自転車やカラスや猫が飛び出してきても全然大丈夫。

次は何が飛び出してくるんだろう、トラックに跳ね飛ばされるだろうか、空から岩が降ってくるんだろうかなんてくらいの覚悟でいるから、逆に何かが万が一うまく行った場合、とてつもなくラッキーだ、七福神が空船で飛んでいるのかもしれない。自分がやってる音楽で、救われる人がいなくても、ただそこにある以上にたとえば人の邪魔になってないかの方が気になるのは、我ながら残念な性分というか、自分ごと蹴っ飛ばしたい。もっと人のことを考えて人をこめた歌を、古のビートに乗せて空気に触れた音楽が、できたらいいのになぁと、日々思うけれど、自分はまだそこまで届かない。いままで歩いてきた道の姿があまりにもひとりで、独りよがりで、斜に構えていたせい、かな。

思い返せばそれは、けっこう。もしかすると、生まれた時から。

かもしれない。