火星の地上、シチノコの森

遠くの空で雷が鳴っている

紙の家

 

 

 

紙でできた家に住んで

雨を凌いでいる

俺はラッパを吹いて

明日について考えている

 

生まれた時からずっと迷っている

この世の落とし所を探す旅。

ぬるま湯に浸かる人間たちに会った。

彼らは 食べ物を食べながら、人生は暇潰しだと、言った。

 

ギターを鳴らして何を描ける?

華やかな色を、ポップに添えられるだろうか。

家の前を、ナマハゲが通り過ぎていく音がした。

 

僕は迷っている。この身体に悩んでいる

宇宙に逃げたくなる

広大なものに添えたくなる 心から

鳩が飛び立っていく 朝の光の中を 

俺は音楽家たちの宿ったあの木を 

今触りにいく 靴を履いて ドアを開いて