火星の地上、シチノコの森

遠くの空で雷が鳴っている

バカの道

 

まるで自分の心をうつしだしたかのような曇天の空。はやく今日という1日が終わればいいのにと今日を早送りしたくなる

そんなこと考える日は何をやってもうまくはいかない。全てうまくいかない前提だからチャリで走っていて曲がり角の旅に車や高速自転車やカラスや猫が飛び出してきても全然大丈夫。

次は何が飛び出してくるんだろう、トラックに跳ね飛ばされるだろうか、空から岩が降ってくるんだろうかなんてくらいの覚悟でいるから、逆に何かが万が一うまく行った場合、とてつもなくラッキーだ、七福神が空船で飛んでいるのかもしれない。自分がやってる音楽で、救われる人がいなくても、ただそこにある以上にたとえば人の邪魔になってないかの方が気になるのは、我ながら残念な性分というか、自分ごと蹴っ飛ばしたい。もっと人のことを考えて人をこめた歌を、古のビートに乗せて空気に触れた音楽が、できたらいいのになぁと、日々思うけれど、自分はまだそこまで届かない。いままで歩いてきた道の姿があまりにもひとりで、独りよがりで、斜に構えていたせい、かな。

思い返せばそれは、けっこう。もしかすると、生まれた時から。

かもしれない。

タイムマシーンはいらない

 

 

 

 

 

 

 

 

タイムマシーンはいらない

 

暗礁に乗り上げた問題が

山積みになって目の前に小さな星を作る

 

現在、いま、この時間を見つめる

 

ひとつの体を持って、今を見ないで未来を見るか

ひとつの体を持って、今を見ないで過去を見るか

 

過去なら、タイムマシンなんかなくても見に行けるんだよ。

身体を全部持っていかなくても、古いレコード一枚、その中に入っていけばその時の時間を聴ける。

古代大陸、カンブリア紀の化石に触れればその時間を歩いていける。瞑想なんてたいそうな言葉もなく

 

いま自分の足下、目の前5センチの世界。

息をする町、目に見えない流れ、人から発する気、太陽、光、雲、曇ってきた空に雷の音、神社の鐘の音、さざなる木の葉の声、、

今を見るだけで精一杯。

お腹いっぱいになる。

よく耳を澄まして、視界を遠くにむけて

 

 

灰色の男たちに、時間を売り渡すな。

蹴っ飛ばせ

 

 

なにかが

 

何かが欠けていないと 生きづらい

例えば思い出せない記憶、

ラジオで聞いた、いいなこれと思った音楽・アーティストを車の中でメモしたのに、

それを掘り返さないまま月が過ぎて、ふと思い出した時に

それが見つからない。

Z世代の新星、誰だったのだろう?

Pink Panthressだったのだろうか、こんな感じだった。気がするような、いずれにしてもいい、恋をする人がたくさんいるような、探してた人と間違えてそこに落ちてもいいような。

青梅の記憶、風は吹いて

 

 

目黒川沿い、答えは公民館の壁をなぜる、風の中。

google mapの、目黒川の桜並木という地点があって、たまたまそこを夜誰もいない時に通りかかって、すぐにわかった

小島麻由美の曲と同じ空気感だ。この感じ。高揚した。

 

血管(欠陥)がなければ緊張感は生まれないから、仕事でミスをした時、なぜなのか手応えがあった。バカみたいだけど。マンネリかもなく不可もなく粘土みたいに、死んでるのに近く喜怒哀楽もなく、ただ時が過ぎて、ずっとぬるま湯の中にいるみたいな日々だった中に

その池の中に小石が投げ入れられたみたいに。

 

リスクのあることをしなきゃ人間は前に進まない。上には伸びていかない。

当たり前のことが、便利の中に埋もれてみえなくなる。

当たり前のことがZ世代に見えているのかもしれない。おごらなくていい、もっと大事なものが足元にある。空の向こうに、

戦争反対のキャンドルに火を灯して海の向こうの国に黙祷を捧げてる高校生たちは

とても美しくカッコよかった。

 

ガザのこととか、なんとなくしか、わかってない。日々に精一杯で

もうちょっと知らなきゃいけないんだろう。声を上げるべきことなんだろうと思ってる。

 

 

https://youtu.be/B29A3oYWo3g?si=6eZYntSFSCzrawNZ

 

 

 

 

 

埃の歌

ふらふらと埃が舞っている


完ぺきじゃない僕らの批評や価値観、常識だけで世界が回っている

八百屋で社長が言っていた。薄い傷のついたリンゴを見て言っていた。これが失格だったら我々はみんな失格だよって。
そうだ、そう思って。生きて生きたい。

完ぺきじゃない僕らが、完ぺきを求めるのは、遠く冷たいことだ

 

2017.12.1